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熊野大学とは
「熊野大学」は和歌山県新宮市出身の芥川賞作家・故中上健次氏によって
1990年に設立されました。

「試験もない、校舎もない、校則もない」「だれでもいつでも入学でき、卒業は死ぬとき」という、そこに集うひとりひとりの志(こころざし)によって成り立つという全く尊い学校なのです。

中上氏は、氏の構想した「熊野学」の拠点とすべく「熊野大学」を設立されたのですが、
惜しくも1992年夏46歳の若さで他界され、
その後は氏の遺志を受け継いだ有志が中心となって活動を続けて現在に至っています。

毎年恒例の夏期特別セミナーは、渡部直己氏や高澤秀次氏にコーディネートいただき、
柄谷行人氏や浅田彰氏をはじめとする著名な評論家、作家、文化人等を
ゲストに招いて開催されています。

その一端は、新聞や文芸誌(「すばる」や「早稲田文学」)などで
たびたび採り上げられています。

2000年夏にはその活動の一部をまとめた『中上健次と熊野』 (太田出版)が刊行されました。
また高澤氏の著作でも紹介されています。

(1991年8月5日本宮町大斎原にて)